元号の決め方・選び方 2018年12月31日で「平成」が終わる?!



天皇陛下の譲位のご意向を受けて、政府は皇太子さまへの上位を平成31(2019)年1月1日とし、同日から新しい元号とする方向で検討に入った。元日に改元するのは国民生活への影響を最小限にするためで、事前に元号を発表する案も浮上している。
歴史の教科書で習った大化の改新以来、約1400年の歴史を持つわが国の元号について調べました。

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どうやって決める?


元号 決め方

出典 kyodo.co.jp

1979(昭和54)年に成立した元号法により、「政令で決める」つまり、政府が決めることになっている。昭和から平成に移った時に内閣官房副長官を務めていた石原信雄さんは語る。

私が官邸にいた頃は内閣内政審議室が担当部署でした。漢字、歴史学、東洋思想などさまざまな分野の学者に新しい元号の原案を考えてもらい、過去に国内外で使われていないか、企業名や地名に重なるものはないかなどを細かくチェックして候補を絞りました。
そして天皇崩御の直後に8人のメンバーによる「元号に関する懇談会」が開かれて3つの案の中から平成が支持され、その意見を受けて閣議決定しました

昭和天皇の崩御が午前6時33分。午後1時すぎから元号懇親会が行われ、午後2時10分には臨時閣議で新元号が閣議決定されたという。

ちなみに他の2案は「正化(せいか)」と「修文(しゅうぶん)」だったとか。

新元号の準備はいつから始める?

平成の時は、1979年に元号法ができてすぐに準備が始まっていました。その例から考えると、新元号の審議はすでに進められている可能性が高いと思います。(石原さん)

ただし、誰が元号に関わっているかは極秘事項で、かかわっている学者自身も決して明かすことはないそうだ。

昔はどうやって決めていた?

「昭和」までは天皇が決める形になっていた。

古代から幕末に至るまでは、国の最高の意思決定機関である公卿たちが会議を開き、漢文学者の出してきた案を議論して、最終的には天皇がお決めになるお膳立てをしていました。ただし明治の時は、学者から出てきた3つの案の中から、最後に天皇自身が宮中の賢所でおみくじを引いて決めた。これは初めてのことです。(日本年号史大事典」の編集者で京都産業大学名誉教授の所功さん)

元号選びにかかわる学者は、「ある歴史上の有名な人物」の子孫が多かったという。

今も学問の神「天神さま」として知られる平安前期の菅原道真です。平安後期以降は、ほとんど彼の子孫が大きな役割を果たしてきました(所さん)

元号 決め方

使える漢字に決まりはある?

元号の歴史は古く、飛鳥時代の「大化」(645年~)が最初。奈良時代に5回だけ漢字4文字だった以外は「漢字2文字」で、今回もそれが踏襲される可能性が高い。

過去の例では、中国の古典の「書経」や「漢書」などの名文の中から2文字を選ぶことがほとんどです。平成は「史記」の「内平外成(うちたいらかにそとなる)」、「書経」の「地平天成(ちたいらかにてんなる)」から。平和への願いが込められています。

と歴史社会学者で東京大学特任助教の鈴木洋仁さん。縁起のよくない字はNGで、読みやすくて、わかりやすいことも条件の1つ。そのため使える漢字は限られている。

これまでにいちばん多く使われた漢字は?

数多ある漢字の中で、これまでに使われたのはわずか72個。「永」が最も多く29回、「元」と「天」が27回で続く。

「永」には良い世の中が長く続いてほしい、「元」は悪いことがあっても一から出直して初めに戻りましょう、そして「天」には天変地異が多いので天が収まってほしいといった願いがこめられています(鈴木さん)

皇位継承がないと改元できない?

放送大学教授・原武史さんによれば、

現在のように一世一元、つまり一人の天皇に一つの元号となったのは、明治以降のことです。それ以前はさまざまな理由で改元が行われてきました。

平成までの元号の数は247。南北朝時代の後醍醐天皇と戦国時代の後花園天皇は、それぞれ8回も改元している。

瑞兆といっていい兆しがあった時や、逆に天変地異や災害が多い時にも、機運を改めるために改元されてきました。また、60年に1回くる干支で「辛酉(かのととり)」の年には大きな変革が起こりやすいとされていたので、辛酉の年にはほとんど改元されました。しかし辛酉にあたる1921(大正10)年は、天皇在位のまま皇太子摂政にしたため、改元ができませんでした(原さん)

前出・所さんが例として挙げるのは今から1300年前の「養老」(717年~)だ。

元正女帝は「若返りの水が出る」と聞いて岐阜西部の滝へ行き、湧き出る水を飲んで、実際に若返ったので、年号を「養老」に改元し、地名も養老になったのです(所さん)

他にはこんなケースも。

白い亀が献上された時に「縁起がいい」ということで改元されたことが6回あり、「神亀(じんき)」「宝亀(ほうき)」などの元号がつけられました。「彗星」による改元も6回あります。彗星が来ると大変なことが起きるというので、改元したのです(前出・鈴木さん)

白いキジや白い鹿が献上されたのを理由に、改元された例もあるという。

誰が発表する?

さて、いざ新元号が決まったら、どんな形で発表されるのか。
平成の時に小渕恵三官房長官(当時)が開いた会見は「平成会見」として今も語り継がれているが・・・

内閣の記者発表は基本的に官房長官が行っています。元号を決めるのは内閣。内閣という国の行政を担当する組織として決めた事柄を発表しますので、次の発表も内閣のスポークスマンである官房長官がする可能性が高いと思います。(鈴木さん)

ちなみに、会見で「平成」と書いた色紙を見せたのは、小渕氏のアイデアだったとか。文字を書いたのは総理府人事課(当時)の職員で書道家でもある河東純一さんで、発表の20分前にメモをもらって書をしたためたという。
新元号の発表がどんな形になるかも注目だ。

現在、元号制度が残っているのは日本だけ。元号が変わるとコンピュータのシステム改修や役所の手続き変更など面倒なことも多いため、「元号をなくして西暦だけにすればいい」という声も一部にある。だが、所さんはこう語る。

元号は中国の漢字文化として導入され、日本独自の形で受け継がれてきました。明治、大正、昭和という元号が、それぞれの時代の雰囲気を表しています。西暦も便利ですが、味のある元号も大切にするという幅広い思考が大事だと思います。

女性セブン2月2日号より

まとめ

この記事からすると、次の元号の審議に既に入っているようです。私たちのために生まれたときからの使命を背負っておられた今生天皇と皇后陛下については、お姿、あり方、発言、行動、どれをとっても愛で溢れていて、私は感謝で胸がいっぱいになります。皇太子陛下に譲位後、ぜひ人生を謳歌いただきたいです。